働きはじめて考えたこと。

受験指導を中心に働きながら、考えたことを書き連ねていきます。

集団、少人数、個別指導について思うこと。

個別指導が一番効率的な学習形態か、というと必ずしもそうとは言えないのではないか、という話。

結論から言うと、自分に合った目標、生徒集団、指導法であるのであれば、少人数(5~10人)のクラスが一番効率的なのではないかと思う。

自分の受験時代に受けていたクラスが丁度それくらいの人数で、予習前提で問題ごとに当てられるスタイルで、しんどい部分もあったが、いい緊張感で効果的に勉強を進めることができた。

ただ、個別に来る子の多くは、集団についていくのが何らかの事情で難しい子たちなので、そういった子は個別で最低数か月間、みっちりと基礎固めをするのがよいだろう。

実は、この仕事を始める前には、集団クラスだと物足りない子が個別指導を受けに来るのではないかと思っていたのだが、これまでの経験上、そういう生徒はそう多くない。冷静に考えるとそういった子は参考書で自学自習をするか、レベルの高いクラスを開講している塾を選んで通うものだった。

30人程度までであれば集団でも講師の目が行き届くので、生徒のレベルに開きがなく経験を積んだ講師が担当するのであれば、効率を落とさず一体感を持った講義をすることができるだろう。

自分の場合、中学受験の塾がそのようなスタイルの成功例だった。

他にもいろいろな形態が今はあって、ネット受講型、ブース型、通信教育、youtuberによるアドバイス…と色々な情報が溢れている中、既存のサービスが生き残るの大変だとつくづく思う。

学校の先生方は、こうした状況をどう見ているのだろう。おそらく受け入れた上で共存を図るというのが一番妥当なところであり、目くじらを立ててもどうにもならない時代の趨勢のようなものなのだろう。